ずっと車のエンジン始動の事でずっと
気になっていることがありました。
それは長時間停めておいた車へ乗るときに
アイドリング状態でしばらくエンジンを始動させ
車を温めてから乗った方が良いのか、それとも
エンジン始動後すぐに運転しても良いのか、
という疑問です。
先日、車のタイヤをスタッドレスから夏タイヤへ
交換してもらった際に、車の整備をしてくれた
自動車整備士の方に聞いてきました。
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暖気運転とは
車のエンジンを始動した直後に低速または低負荷
の状態で一定時間チェンジレバー『N』として
アイドリングする事を言います。
昔は近所でも冬の寒い朝、アイドリング状態で
エンジンを10分ほど温めてからようやく出発
していく光景をよく目にしました。
でも最近は見かけません。
アイドリングストップ禁止だから暖気運転をしないのか、
10分もアイドリングしたらガソリンが減るからなのか、
それとも最新の車は暖気運転不要なのか、理由は
イマイチ分からないままでした。
なぜ暖気運転をするのか?
エンジンオイルを温める事でオイルがさらさらになり
循環を良くする事でブレーキやギアの入りを良くする。
または
循環系での車の故障を防ぐ事を目的としているようです。
人間の身体も極寒の地ではいきなり100%の力を発揮できない
のと同じように機械である車もウオーミングアップなしの
アクセルべた踏みはエンジンの寿命を縮めさせる
と考えられてきました。
自動車整備士(プロ)の見解は?
まず、ここ4~5年で販売されている新車に限っては
アイドリング状態での暖気運転は不要との事です。
もともと暖気運転が必要だった時代の車は
キャブレーター式といって
燃料室のシリンダーが下がっていく圧力によって
燃料を気化して燃料供給を行っていたので
ある程度燃料室が温まらないと、気化される
燃料が不安定な状態になる事が多かったそうですが、
現代の新車に搭載されているほぼ全てのエンジンは
電子制御式となっており、
電子制御の燃料噴射装置により一定の気化を
保つことが可能となった為、エンジン始動後から
燃料を安定させることができるそうです。
またエンジンオイルにおいても
市販の純正オイルであれば、アイドリング時の
暖気運転はしなくてよい程、昔と比べて
オイルの質も飛躍的に向上している。
上記の理由から暖気運転は不要との見解でした。
結果まとめ
電子制御式のエンジン搭載車であれば
アイドリング時の暖気運転は必要ない事が
分かりました。
つまりエンジン始動後すぐに運転しても
車が故障する心配はしなくても良い。
しかし幅広い意味での暖気運転は
したほうが車は長持ちするそうです。
幅広い意味とは
電子制御式のエンジン搭載車であっても
エンジン始動後からいきなりエンジン全開で
アクセルを踏んでしまえば負荷は大きい為、
5~10分間は低速で走行する事を心がければ
それがアイドリング時の暖気運転と同じ効果を
もたらすという事です。
なのでエンジン始動後すぐにアクセル全開は
エンジンに負荷がかかるのでやめておいたほうがよい、
という事ですね。