CADというソフトを使って施工図を描くには

まず建物の骨組みとなる「鉄骨図」や「躯体図」を

読み解くことができなければあなたの描いた施工図は

「絵に描いた餅」になる可能性が高いです。

 

今回は施工図を描くために必要な情報を集める手順と

鉄骨図の読み方を説明したいと思います。

 

施工図を描くために必要な情報

階高の把握(FL基準)

まずはあなたが施工図を描きたいと思っている階の

正確な階高を把握してください。

 

鉄骨軸組図や立面図、断面図に記載された建築側の階高と

設備系統図や設備断面図などの設備側の階高が

一致していることを確認します。

 

ここで階高の相違があれば、どちらかの情報が古い

という事が考えられます。

その場合は建物の設計担当者などへ確認し正しい情報を得ましょう。

 

また階高は上階FLから当階FLまでを基準とします。

例えば3階の施工図を描く場合3FL~4FLを押さえます。

※FLはフロアレベルの略

 

 

鉄骨天端と梁の高さの把握

次に鉄骨天端を把握します。

3階の施工図を描く場合は4階の鉄骨図を見ます。

初心者は特に間違えやすいので注意しましょう。

 

鉄骨天端は鉄骨図の特記事項で

「基本何も記載がない梁はFL-〇〇ですよ」と謳い

 

部分的にここの鉄骨梁だけレベルが他と違う場合は

鉄骨図の梁番号にカッコがつきます。

例:SB14A(-1000)

 

 

建築平面詳細図で天井高さを確認する

最後に天井高さを確認し、実際に施工するための

スペースが十分確保されるかどうかを確認します。

3階の施工図を描くので3階の平面詳細図を見ます。

 

ここで設備が通るスペースがない場合は

鉄骨に穴をあける要望を出す(鉄骨スリーブの要望)や

天井を下げてもらう要望を出すなどして、設備施工スペースを

確保しておかなければなりません。

 

 

 

鉄骨図の読み方

A:鉄骨平面図(鉄骨を上から見下ろしたものだと思って下さい)

B:特記事項(鉄骨天端などの重要な情報が書かれています)

C:鉄骨部材リスト(梁の高さが大きい順に並べられています)

 

 

まずB部分を見ると

【特記外の鉄骨天端は4FL-200とする】と書かれています。

 

3FLから4FLまでの階高を6000とするならば、

基本となる鉄骨天端は3FL+5800となることが

分かると思います。

 

 

A部分を拡大しマーカーで塗られた【SB14】という梁を

見て行きましょう。

断面的な情報をみるにはC部分の梁部材図をみます。

 

ありました。

梁の両端部で膨らんでいるので端部と中央と2段で

記載されていますが、

端部で梁幅が300→600になっていますよというだけの事です。

 

中央の段をみると「BH-1200×300×16×25」と書かれています。

これは梁の部位で「BH-梁高さ×梁幅×ウェブ厚み×フランジ厚み」を

表しています。

 

この写真は鉄骨梁の断面に部位の名称を記載したものです。

この場合「BH-1200×500×16×25」と表記されます。

 

イメージが掴めましたでしょうか?

 

最終的には鉄骨梁の上には床スラブ(床コンクリート)が乗り、

鉄骨には耐火被覆が施されます。

 

上の写真ではデッキが記載されてなかったり、

耐火被覆の厚みや耐火時間までは触れておらず

ツッコミどころ満載となっておりますが、

 

今回は施工図を描きたい初心者がまず鉄骨図を

読み解くイメージをつかむためのものなので、

ご容赦願います。