火災は個人の財産のみならず

尊い人命をも奪う憎きものです。

 

最近の事では、2016年の年末に起きた

新潟県糸魚川大火が記憶に新しいです。

あれは一軒のラーメン屋が鍋に火をかけたまま

自宅に戻っている間に起きた火災でした。

 

その日は朝から日本海へ向かって強風が

吹いていました。駅前の住宅密集地であった

事も災いして、甚大な被害となりました。

 

200軒以上燃えた大規模火災でしたが

奇跡的に被害者は一人もいませんでした。

 

火災から身を守るべく知っておきたいことや

出火元別の初期消火の有効な方法、

未然に火災を防ぐ習慣をレポートに纏めました。

 

 

 

初期消火の3大原則

 

 

1,見つけたら早く知らせる

火災を見つけたらすぐに近隣に知らせる。

119番通報は一番近くの人へお願いしても良いです。

まずは上下階と両隣の避難誘導を行い、逃げ遅れた

方がいないかどうかを確認します。

 

 

2,早く消火する

火災が初期であればあるほど被害を最小限に

留めることができます。

出火から3分以内が自力で消火できる限界だそうです。

 

消火器や水バケツ、簡易消火器具があればそれで対応

してみます。

ビル等に居るのであれば、屋内消火栓や補助散水栓での

初期消火活動が有効的です。

 

 

3,早く逃げる

初期消火を試みて、3分以上経過後

天井に火が移ってしまったり、延焼が拡大するような場合

もはや手には負えません。

 

逃げる際に扉や窓を開けて外に出る場合は

火が新鮮な空気に触れて急激に延焼が拡大するため

なるべく窓などは締め切った状態で退避し

 

やむを得ず窓を開ける場合は、ゆっくりと開け

炎や煙に包まれないように注意が必要です。

 

 

 

 

出火元別に知っておきたい初期消火のコツとは?

 

 

・油火災

 

天ぷら油はIHクッキングヒーターで火を使わなくても

油の温度が370℃に到達すると高温により自然発火します。

 

ここでパニックになり、水をかけてしまうと

バチバチバチと火のついた油が跳ねてしまい

大きな火災へ繋がります。

 

万が一、油に火がついてしまったら落ち着いて

大きめのタオルや毛布を水で濡らしてから

自分の手前から奥に向かって火元を覆いかぶせます。

 

火元から酸素の供給を絶つことで

火は燃え続けることができなくなります。

これを窒息消火といいます。

 

 

 

 

・ストーブ火災

 

ストーブ自体から突然火が出て・・・なんてことは

非常に稀なケースで、ストーブ火災の大半が

近くにある布団やカーテン等の可燃物に燃え移って

しまうケースです。

 

ストーブには

・石油ストーブ

・電気ストーブ

・ハロゲンヒーター

 

などの種類がありますが、

石油ストーブの場合は油火災同様に

窒息消火で布などを被せその上から水をかけます。

 

それ以外はストーブの真上から水をかけて

火元の冷却効果で消火します。

これを冷却消火といいます。

 

 

 

・洗面室や風呂場の火災

 

水回りは基本的に可燃物が少ない為

延焼拡大はある程度抑えられますが

部屋から外に通ずる窓を勢いよく開けてしまうと

 

新鮮な空気が火の勢いを強めてしまうので

注意が必要です。

 

 

 

・電気火災

 

意外と多いのがコンセントのたこ足配線や

コードを束ねたまま家電製品を使用する事を

起因とする電気火災です。

 

電気火災の場合はまず差してあるコンセントプラグを

抜き、ブレーカーを落とし通電していない状態で

水をかけます。

 

通電したまま水をかけると感電の恐れがあり

かなり危険です。

 

 

 

 

 

火災時に危険な可燃物を知っておく

 

 

・衣類やカーテンへの延焼

衣類や紙類は燃えやすい可燃物のため

延焼拡大を防ぐためにはこれらを火元から

遠ざける努力をします。

 

また着ている衣類も

ビニール素材やポリエステル素材などの

化学繊維の場合は熱で溶け皮膚にくっついて

しまうため注意が必要です。

 

カーテン等に燃え移ると炎は天井へ

向かってしまいますので、布団などで

叩いたり、引きちぎったりして阻止します。

 

 

・ウレタンには特に注意する

 

ウレタンには異常な速度で炎が

拡がる性質がありとても危険です。

 

ウレタンが使用されているものとして

・ベッドのマットレスの中身

・敷布団の中身

・ソファーの中身

・座椅子やクッションの中身

 

などに良く使用されています。

また、壁や天井内に断熱材として

吹き付けられている事もあります。

 

最近は難燃性のウレタンも開発されていますが

施工面や費用面で従来のウレタンが採用される

場合が多く見受けられます。

 

ウレタンに火が燃え移ってしまうと

初期消火は難しく特殊な燃え方をします。

消火器などでは太刀打ちできないので

すぐに避難しましょう。

 

 

・スプレー缶への引火

 

殺虫剤などのスプレー缶の中身は

爆発的によく燃えます。

圧縮空気が充填されているため

引火するれば火の勢いは猛烈に拡大します。

 

 

 

火災を未然に防ぐ習慣(箇条書き)

 

 

・寝たばこは絶対にしない・させない

・揚げ物などでは目を離さない

・就寝前の火のもとの目視確認

・ストーブ等の周りに物を置かない

・子供への火の教育を怠らない

・ペットのいたずらも想定する

・お風呂の空焚きはしない

・コンセントはたこ足配線にしない

・コードを重たいものの下敷きにしない

・コードは巻いたまま使用しない

・コンセントプラグはしっかり挿す

・使わないコンセントはカバーやキャップをする

・耐用年数を超えた家電や機器を使用しない

・家の周りに可燃物を置かない

・こまめに掃除機をかける(埃・ペットの毛)

・高齢者が火を使う際は監視する

・風の強い日は花火や焚火をしない

・避難経路や避難場所の事前確認

・消火器や消火栓の使い方を知っておく